water

佐藤卓さんの企画展 water に行ってきました
「明治おいしい牛乳」「ロッテキシリトールガム」などのデザインをしてる人
NHKにほんごであそぼ」のアートディレクションをしている人
っていうと あぁ そうかと思うと思う
情熱大陸」の受け売りなんですけどね笑
ミッドタウンなんて洒落た建物に 翻弄されながら 突っ切って
緑の芝生の公園の中に建つ 安藤忠雄建築の 21_21まで歩く
ちょうど偶然 武田双雲さん(書道家)がゲストのワークショップがやってて
武田さんって大柄なんだなーと存じてはいたけど
そしてなんか 男の人なのに 清楚な感じのする人だなーと遠巻きに思いました
見た目というのとはちょっと違うくて オーラ(見えんけど)が整っているというか
おおらかというか
卓さんは 対して小柄
双雲さんは こんな興味深いことを言っておられました


水が大切だということは既知なことだけれど
自分は朝起きるとよく 水がなくなったらという過程のゲームをするんです
そうしたら 蛇口を捻ると水はでるんだけど その両手にすくえるだけの
水がどんなに大切かってのが分かりますよ
水に限らずだけど 例えば 今妻がいなくなったらとか 
子どもがいなくなったらとか 
今日でコンビニがなくなるとか
そういうことを考えると 人や物のありがたさがわかるし
例えば コンビニの店員が いくら無愛想でも 
今日でコンビニがなくなるのだとしたら 
その無愛想さだって ありがたいと思えたりするものです
これで最後だと思えば 何かにつけて 
腹立たしいとかいうことはないと思うんです


これが結構 自分にとって 目から鱗
双雲さん なんて心が広い と思うと同時に
最後だって思わないから 無駄が生じるんだと思った
絶対これで最後だなんて 普段思ったりしないから
「またね」なんて それはあるって信じてのことだけど
次があるって言うそういう考え方は 
今を怠ける術を知ってしまってる考え方ですね
最後というのは 寂しい情感だけど そうじゃなくて
豊かになるための 括りだと考えたら 少し優しくなれると思った
なかなか そこまで心を広くするには 悟りの境地ぐらい難しいことや
とは思いますけど 頭の隅に置いておくのと置いて置かないのでは
随分違う考え方やと思います
他にも 自分は「水の勇者」だと 面白いことも言ってたなぁ
やっぱり 突出した方は 頭の中が子どもの頃から違いますね


当日は 佐藤卓さんご本人もいらっしゃってて
ワークショップに参加されてました
「今自分が言われたい言葉」ということで
皆さんが 毛筆で紙に いろんな言葉を書いてたなぁ
久々に 筆で 字を書いてみたくなりました


展覧会自体は 凄く良くて 是非見て欲しい
超撥水加工されたお皿とか(買ってしまった・・・紙皿なのに・・・)
食べ物にどんだけ水が使われているか 発券機で食券を買うと分かる展示とか
見るだけでなく インタラクティブな作品が多いので 
5感全部で楽しめるし 癒されるし
何より 水って大切だと実感する良い機会だと思うし
ビール飲みすぎな僕にとって これはちょっとした戒めであったと思う 笑
アルコールは譲歩できないので 他のとこで 節約したいと思います


21_21 デザインサイト
第2回企画展
佐藤 卓ディレクション「water」
会期:2007年10月5日(金)〜2008年1月14日(月・祝)
時間:11:00〜20:00(入場は19:30まで)
休日:火曜日〈10月30日(火)は開館〉、年末年始(12月30日〜1月3日)
入場料:一般1,000円、大学生800円、中高生500円、小学生以下無料